[ テーマ: 全中連報告 ]
2011年11月15日15:28:31
第25回「中小企業問題研究集会」が11月10日~11日、芝公園のメルパルクにて開催されました。
峰崎直樹内閣官房参与からの講義に参加しましたが「デフレ化での財政赤字拡大は、社会保障と税の改革を待ったなし」にしているとして詳しく展開されました。
特に東日本大震災により「復興財源」の確保は、電源確保税や復興連帯税などの検討も必要で、消費税だけでは対応だきないとのこと。
これは社会保障国民会議において「子どもと家族を応援する日本」重点戦略に基づく整理という形で、「社会保障の機能強化のための追加所要額の試算」が2015年度にはいくら、2025年度にはいくらと必要額が示されている。
2時間があっという間に過ぎ去り、せっかくの資料も後で自習とあいなってしまった。
さすがに内閣府ともなるときちんと論点を整理されているものだと感心しました。
つづいて、向陽技研㈱の山下善伸会長より「中小企業の海外進出にあたっての心得」と題した講演がありました。
この会社の社名は「太陽に向かう」というネーミングで、会長自ら昭和39年に「サマーベッドのギア」を開発し、以来70件の特許を取得し、世界32カ国に関連部品を輸出しているのだそうだ。
山下氏は71歳になられるそうだが「クソッタレ人生」闘争の記という自叙伝によると、14歳から6年間腎臓病を患ったとのことで、回復した20歳ごろから父親の町工場で働くかたわら数学や計算式、漢字、物理学、心理学、そして簿記や労働基準法なとを独学で勉強したとあります。1日5時間しか眠らなかったそうですからナポレオン並みです。その後の成功体験も、松下幸之助さん並みのすごさです。
講演の内容は、中国への進出にあたっての心得でしたが、中国への進出は2006年からのようで、ちょうど1週間前に私も、南京市へ訪問したばかりでしたから身につまされる思いがしました。
なお私の「中国労務事情視察報告」は、ホームページに記載しています。
全文は未完成ですが、徐々に仕上げる予定です。
恩田 和明
この記事へのコメント (1)
kita kouji 2011年11月15日 22:07:10