[ テーマ: 研修と行事 ]
2008年3月12日11:20:35
3月11日総評会館において会員約300名が参加し、東京都社会保険労務士会の自主研究グループの発表大会がありました。発表会は今年で18回を数え、同じ仲間の社労士さんが苦労してまとめた論文は聞きごたえがあり私は毎年聴講しております。
今年は「外国人労働者問題」、「管理職の人事考課制度」に加え、昨年3月最高裁判決を受けた「叔父と姪の近親婚への遺族年金不支給処分取消請求事件」問題でした。
4人の裁判官のうち元社会保険長官経験者の一人が少数意見を述べましたが、最高裁は特段の事情のもとに「厚生年金法3条2項の事実上の婚姻関係」と認め、年金支給を認めた一審を支持し、不支給とした高裁判決を棄却したものです。
発表者は労働判例研究会の金綱久夫さんでしたが、ソクラテスの「悪法も法なり」とする立場の裁判官もいれば、忠臣蔵の「喧嘩両成敗」そして「三方一両損」の大岡裁きをたとえにあげられ、イエリングの唱えた「法の目的は社会生活を良くすること」でありその意味でこの多数決による判決はすばらいものだと語って下さいました。私も同感です。
この記事へのコメント (1)
辻 傳一郎 2012年6月16日 09:10:48